西宇治高校

高校時代の親しい友人が自殺した。
友人の中で最後に会ったのは私が最後かもしれない。
通夜のとき彼に写真を真っ直ぐに見ることが出来なかった。
通夜の帰り私は車を運転しながら泣いた。
　　卒業になりそれぞれの進路に進んだ。
私たちのグループは疎遠にならない程度に会っていた。
いつも決まったコースのようだった。
短い時間だがとても充実した時間だったと私は思いたい。
　順次学業を終えて就職という道を歩き始めた。
大概が就職して久しぶりに集まれるということで集まることが出来た。
私はそこで彼が精神病院に入院して一年休学していることをはじめてしった。
その頃になると他のものは就職，大学院が決まっていっていた。
彼はきっと苦しんでいたのだろう。いや苦しんでいた。
自分の価値観が段々と判らなくなってきたのだろう。
私はその人の死に涙を流す人が一人でもいたらきっとその人には
何か生きる価値があったのであろう。

私は彼の死を受け入れなければならない。
彼が生きた証拠は私たちの記憶の中には必ず存在する。
そして自分の命も大切にしなければならない。
それは必ず価値があるのだから

書いた私もウツ病で精神病院に通院する一人である。
頑張りすぎないで欲しい。世の中はどのようにでも流れられるのだからね。